第二新卒でWebマーケターに転職するには?未経験から評価される準備・職種理解・注意点

第二新卒で未経験からWebマーケターを目指す人向けに、仕事内容、SEO・広告・SNS・CRMなどの職種理解、応募前の準備、ポートフォリオ、求人の見極め方を解説します。
第二新卒でIT/Web業界へ転職した立場として、未経験転職では「興味があります」だけでなく、学んだことを自分の言葉で説明できる準備が大事だと感じます。
この記事で分かること
- 第二新卒でも、職種理解とアウトプット作成を進めれば未経験からWebマーケターを狙える
- Webマーケターの仕事はSEO、広告運用、SNS、CRM、データ分析など領域ごとに大きく異なる
- 未経験者はGA4、広告指標、SEO基礎、表計算ツールを学び、仮説検証型の資料を作ると評価されやすい
- 「未経験歓迎」求人では、雇用形態、試用期間、配属先、研修内容、評価指標を必ず確認する
- 面接では前職経験を顧客理解、数値管理、改善行動などの汎用スキルとして言語化することが重要
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結論:第二新卒でも準備次第でWebマーケターは狙える
第二新卒で未経験からWebマーケターを目指すことは、十分に現実的です。採用実務上の「第二新卒」は、企業ごとの定義に差はあるものの、学校卒業後おおむね3年以内の若手を指す文脈で使われることが一般的です(参考:厚生労働省資料)。
また、経済産業省の報告でも、DXやデジタル化の進展に伴うデジタル人材の育成・確保がテーマとして扱われており、Web/デジタル領域の人材需要は社会的にも重要度が高い領域です(参考:経済産業省 令和6年度地域デジタル人材育成・確保推進事業)。
ただし、「未経験歓迎」と書かれていても、何も準備せずに通る職種ではありません。Webマーケターは、広告、SEO、SNS、CRM、アクセス解析など領域が広く、応募前に仕事内容を理解し、自分なりのアウトプットを用意できるかが大きな差になります。
まずやるべきことは、次の3つです。
- Webマーケティングの主要領域を理解する
- GA4、広告指標、SEO、SNSなどの基礎を学ぶ
- 学習内容をレポートや簡易施策案として形にする
「勉強しました」ではなく、「このデータを見て、こう考え、こう改善案を出しました」と言える状態を目指しましょう。
Webマーケターとは(業務の全体像・事業会社と代理店の違い)
Webマーケターは、Webを活用して認知、集客、問い合わせ、購入などの成果を増やす仕事です。厚生労働省の職業情報提供サイトでも、Webマーケティングはネット広告や販売促進に関わる職業として紹介されています(参考:job tag Webマーケティング)。

主な業務は次のように分かれます。
- SEO:検索エンジン経由の流入を増やす
- 広告運用:検索広告、ディスプレイ広告、SNS広告を改善する
- SNS運用:投稿企画、分析、コミュニケーションを行う
- CRM/MA:メール配信や顧客管理でリピートやLTVを高める
- データ分析:GA4や表計算ツールで成果を可視化する
- 制作ディレクション:LP、バナー、記事などの改善を進める
企業タイプによっても役割は変わります。事業会社では、自社サービスの売上や問い合わせ数を伸ばすために、施策を長期的に改善することが多いです。一方、広告代理店や支援会社では、複数のクライアントに対して広告、SEO、レポート、改善提案を行うケースが多くなります。
未経験の第二新卒は、最初からすべてを担当するよりも、広告運用アシスタント、SEOコンテンツ担当、SNS運用担当、レポーティング担当などから始める求人を探すと現実的です。
主要領域別の仕事内容と未経験で評価されるポイント:SEO
SEOは、Googleなどの検索エンジン経由でサイトへの流入を増やす仕事です。業務には、キーワード調査、競合分析、記事構成の作成、コンテンツ改善、内部リンク設計、順位や流入数の確認などがあります。
未経験で評価されやすいのは、専門用語を暗記していることよりも、検索する人の悩みを想像し、記事やページの改善案に落とし込めることです。
準備としては、次のようなアウトプットが作れます。
- 1つのテーマで検索意図を整理する
- 上位記事の見出しや内容を比較する
- 自分なりの記事構成案を作る
- 既存ページのタイトル、見出し、導線の改善案を出す
「なぜそのキーワードを選んだのか」「読者は何を知りたいのか」「どの指標で改善を判断するのか」まで書けると、選考で説明しやすくなります。
主要領域別の仕事内容と未経験で評価されるポイント:広告運用(検索・ディスプレイ・SNS)
広告運用は、限られた予算で成果を最大化する仕事です。検索広告、ディスプレイ広告、SNS広告などを使い、入稿、予算管理、成果確認、改善提案を行います。
未経験者がまず覚えたい指標は、次のようなものです。
- 表示回数
- クリック数
- CTR(クリック率)
- CPC(クリック単価)
- CV(コンバージョン)
- CVR(コンバージョン率)
- CPA(獲得単価)
- ROAS(広告費用対効果)
広告運用では、感覚よりも数字を見て改善する姿勢が大切です。Googleアナリティクスの公式ヘルプでも、GA4の基本的な使い方が整理されています(参考:GA4 使い方ガイド)。
応募前には、架空の商品でもよいので「月10万円の広告費で、どの媒体に、どんな訴求で出稿するか」を作ってみるとよいです。媒体選定、ターゲット、広告文、LP改善案、見るべきKPIまでまとめると、未経験でも実務理解を示せます。
主要領域別の仕事内容と未経験で評価されるポイント:SNS運用
SNS運用は、X、Instagram、TikTok、YouTube、LINEなどを使い、認知拡大やファンづくり、サイト流入、購入促進を狙う仕事です。投稿作成だけでなく、企画、分析、コメント対応、キャンペーン設計まで含まれることがあります。
未経験者がやりがちなのは、「SNSが好きです」で止まってしまうことです。採用側が見たいのは、好き嫌いではなく、目的に対して投稿を設計できるかです。
評価されやすいまとめ方は、次の通りです。
- アカウントの目的:認知、採用、販売、問い合わせなど
- 想定ターゲット:誰に届けたいのか
- 投稿企画:どんな切り口で投稿するか
- KPI:フォロワー数、保存数、クリック数、問い合わせ数など
- 改善:反応がよい投稿と悪い投稿の違い
個人アカウントの実績がなくても、企業アカウントを分析し、「この投稿は保存されやすい構成」「この導線だとクリックにつながりにくい」など仮説を出せれば、マーケティング視点のアピールになります。
主要領域別の仕事内容と未経験で評価されるポイント:CRM/MA(メール・LTV改善)
CRMは顧客関係管理、MAはマーケティングオートメーションを指します。新規集客だけでなく、既存顧客との関係を深め、リピート購入や継続利用を増やす領域です。
たとえば、メールマガジン、ステップメール、LINE配信、休眠顧客への再アプローチ、購入後フォローなどが該当します。
未経験者は、いきなりツール操作を完璧に覚える必要はありません。まずは「顧客の状態に合わせて、どんな情報を届けるべきか」を考える練習が有効です。
例として、ECサイトなら次のように整理できます。
- 初回訪問者:商品の特徴や選び方を伝える
- 初回購入者:使い方や関連商品を案内する
- リピート顧客:限定情報やキャンペーンを届ける
- 離脱顧客:再購入のきっかけを作る
このように、顧客フェーズごとの施策案を作れると、CRM領域への理解を示しやすくなります。
主要領域別の仕事内容と未経験で評価されるポイント:データ分析・レポーティング(必須ツール)
Webマーケターにとって、データ分析とレポーティングはほぼ必須です。特に未経験者は、難しい統計よりも、まずは基本的な数字を正しく読み、改善案につなげる力を身につけましょう。
最低限触れておきたいツールは次の通りです。
- GA4
- Google Search Console
- Google広告、SNS広告管理画面
- Excel/Googleスプレッドシート
- Googleタグマネージャー
GA4については、Google公式の学習コンテンツやヘルプが用意されています(参考:アナリティクス アカデミー、探索ハンドブック)。
未経験者は、まず「日別の流入数」「流入元別の成果」「ページ別の閲覧状況」「CVに近い行動」を見る練習から始めましょう。レポートでは、数字を並べるだけでなく、次の形にすると実務に近くなります。
- 事実:どの数字が増減したか
- 仮説:なぜ変化したのか
- 打ち手:次に何を改善するか
- 検証:どの指標で判断するか
採用側が第二新卒に期待する点(何を評価するか)
第二新卒採用では、即戦力性だけでなく、吸収力、学習意欲、素直さ、基本的なビジネスマナーなどが見られます。リクルートエージェントの解説でも、第二新卒ではポテンシャルや前職で得た経験の整理が重要とされています(参考:リクルートエージェント)。
Webマーケター未経験の場合、特に評価されやすいのは次の4点です。
- 自分で学び続けられるか
- 数字を見て改善する姿勢があるか
- 前職の経験を汎用スキルとして説明できるか
- 早期離職の理由を前向きに説明できるか
第二新卒は、社会人経験がある分、完全な新卒とは違います。報連相、納期意識、顧客対応、売上管理、チーム連携など、前職で身につけたことをマーケティング業務にどう活かせるかを言語化しましょう。
応募前の準備ロードマップ(3〜6ヶ月で取り組むこと)
未経験からWebマーケターを目指すなら、3〜6ヶ月で「基礎学習」と「提出できるアウトプット」を作るのがおすすめです。

1ヶ月目は、Webマーケティングの全体像を理解します。SEO、広告、SNS、CRM、GA4の違いをざっくり把握し、気になる求人を20〜30件見て、求められるスキルを書き出します。
2ヶ月目は、GA4と表計算ツールに触れます。Google公式の使い方ガイドやアカデミーを見ながら、指標の意味を覚え、簡単なレポートを作ります。
3ヶ月目は、SEOまたは広告のどちらかに絞ってアウトプットを作ります。SEOなら記事構成案、広告なら架空の広告配信シミュレーションが作りやすいです。
4〜6ヶ月目は、ポートフォリオを整えながら応募を始めます。職務経歴書には、学習内容だけでなく「何を考え、どんな改善案を出したか」を入れましょう。志望動機では、未経験でも仮説検証の姿勢や前職経験とのつながりを示すことが有効です(参考:Geekly 志望動機の書き方)。
ポートフォリオ・提出資料の具体例(評価される形)
未経験者のポートフォリオは、デザイン性よりも「考え方が伝わること」が重要です。以下のような資料なら、実務経験がなくても作れます。
- GA4を使った分析レポート
- 架空商品の広告運用シミュレーション
- WordPressなどで作った簡易LPと改善案
- 企業SNSアカウントの分析レポート
- SEO記事の構成案と検索意図の整理
評価される形は、共通して「仮説→実行案→見る指標→改善案」になっていることです。
たとえば広告なら、「20代向けの転職サービスを想定し、検索広告では顕在層、SNS広告では潜在層に配信する。最初はCPAを見ながら、クリック率が低い広告文を改善する」といった形で説明できます。
完璧な成果がなくても、思考プロセスを見せることで、未経験からでも伸びしろを伝えやすくなります。
求人の見極め方:『未経験歓迎』の裏読みとチェックリスト
「未経験歓迎」は魅力的な言葉ですが、内容は求人によって大きく異なります。応募前には、仕事内容と条件を必ず確認しましょう。

特に見るべきポイントは次の通りです。
- 雇用形態は正社員か、契約社員か
- 試用期間中の条件は変わるか
- 研修期間中の賃金や業務内容は明確か
- 配属予定の職種はWebマーケティングか
- 営業、事務、コールセンターなど別職種配属の可能性はあるか
- 広告、SEO、SNSなど具体的に何を担当するか
- OJTや研修の内容はあるか
- 評価指標は何か
ハローワークの求人票でも、雇用形態、賃金、試用期間、仕事内容などの条件確認ができる形式になっています(参考:ハローワーク求人票例)。求人票の「仕事内容」が抽象的な場合は、面接で必ず確認しましょう。
面接・書類での伝え方(第二新卒向けの志望動機・前職の言語化)
第二新卒の未経験転職では、「なぜWebマーケティングなのか」「なぜ今のタイミングで転職するのか」「入社後にどう成長したいのか」を一貫して説明する必要があります。
おすすめの構成は次の通りです。
- 前職で感じた課題や関心
- Webマーケティングに興味を持った理由
- 自分で学習・実践したこと
- 応募企業で活かしたいこと
- 入社後に伸ばしたいスキル
自己PRでは、前職経験をマーケティングに近い言葉へ変換します。
- 接客経験:顧客ニーズの把握、提案力
- 営業経験:数字目標、改善行動、顧客折衝
- 事務経験:正確な処理、データ管理、業務改善
- 販売経験:売場改善、購買行動の観察、売上管理
大事なのは、前職を否定しすぎないことです。「前職が嫌だった」ではなく、「前職で得た経験を、よりデータを使って成果改善する仕事に広げたい」と伝えると、前向きな転職理由になります。
転職チャネルの使い分け(エージェント/求人媒体/ダイレクト応募)
第二新卒でWebマーケターを目指すなら、複数の転職チャネルを併用しましょう。Re:WORKの解説でも、第二新卒向けエージェントや求人媒体など、複数手段の活用が紹介されています(参考:Re:WORK)。
使い分けのイメージは次の通りです。
- 第二新卒特化エージェント:未経験歓迎求人を探しやすい
- IT/Web業界特化エージェント:職種理解や選考対策を相談しやすい
- 大手求人サイト:求人数を広く比較できる
- 企業の採用ページ:志望度の高い企業へ直接応募できる
- エージェントだけ、求人サイトだけに絞る必要はありません。最初は広く見て、求人の傾向を知り、徐々に「広告運用に強い会社」「SEO支援に強い会社」「事業会社のマーケ部門」などに絞るのがおすすめです。
ダイレクト応募系サービスについては、ダイレクト応募系サービスを通して企業のカルチャーや事業内容を見て応募する手段もあります。
注意点:配属ミスマッチ・成長機会・キャリア設計で気をつけること
未経験転職で特に注意したいのは、入社後の配属ミスマッチです。「Webマーケティング職」と聞いて入社したのに、実際は別業務が中心だった、という事態を避けるために、面接で具体的に確認しましょう。
質問例は次の通りです。
- 入社後、最初に担当する業務は何ですか?
- 広告、SEO、SNS、CRMのうち、どの領域に配属されますか?
- 未経験入社者の研修やOJTはありますか?
- どの指標で評価されますか?
- レポート作成や改善提案に関われますか?
- 将来的に担当領域を広げることはできますか?
Webマーケターは、最初の配属領域によって身につくスキルが変わります。広告運用なら数値改善、SEOならコンテンツ設計、SNSなら企画とコミュニケーション、CRMなら顧客理解が伸びやすいです。
どれが正解というより、「自分がどのスキルを伸ばしたいか」と「その会社で本当に経験できるか」を確認することが大切です。
まとめ/次にやること(チェックリスト付き)
第二新卒で未経験からWebマーケターを目指すなら、職種理解とアウトプット作成が鍵です。若手としての吸収力に加えて、学習意欲と仮説検証の姿勢を示せれば、選考で評価される可能性は高まります。
最後に、今日からやることをチェックリストにします。
- Webマーケティングの主要領域を整理する
- 気になる求人を20件以上見て、必要スキルを書き出す
- GA4の公式ヘルプやアカデミーで基礎を学ぶ
- SEO、広告、SNSのどれか1つでアウトプットを作る
- 「仮説→施策→指標→改善案」の形で資料化する
- 職務経歴書に前職の汎用スキルを言語化する
- 面接で配属先、研修、評価指標を確認する
未経験転職では、経験がないこと自体よりも、準備不足のほうが不利になります。まずは小さく学び、数字を見て考え、資料にまとめるところから始めましょう。
よくある質問
第二新卒の未経験でもWebマーケターに転職できますか?
可能です。ただし、何も準備せずに応募するのではなく、Webマーケティングの基礎理解、GA4や広告指標の学習、SEOや広告の簡単なアウトプット作成があると評価されやすくなります。
未経験からWebマーケターを目指すなら、最初に何を勉強すべきですか?
まずはSEO、広告運用、SNS、CRM、データ分析の違いを理解しましょう。そのうえで、GA4、Excel/スプレッドシート、広告のCPA・ROAS、SEOの検索意図などを学ぶのがおすすめです。
ポートフォリオには何を載せればよいですか?
GA4の分析レポート、架空商品の広告運用シミュレーション、SEO記事の構成案、SNSアカウント分析、簡易LPの改善案などが使えます。成果の大きさよりも、仮説、施策、見る指標、改善案が伝わることが大切です。
事業会社と広告代理店ではどちらがおすすめですか?
どちらにもメリットがあります。事業会社は自社サービスを長期的に改善しやすく、代理店は複数案件を通じて幅広い施策に触れやすい傾向があります。自分が伸ばしたいスキルと配属内容を確認して選びましょう。
「未経験歓迎」求人で注意すべき点は何ですか?
雇用形態、試用期間中の条件、研修内容、実際の配属職種、評価指標を確認しましょう。求人票の仕事内容が抽象的な場合は、面接で最初に担当する業務を具体的に質問することが重要です。



