10月4日は世界宇宙週間の始まり|宇宙業界へIT転職できる?第二新卒が求人票で検証

10月4日の世界宇宙週間を入口に、宇宙飛行士以外のIT職をJAXAの公式求人で検証。第二新卒が業界未経験と職種未経験を区別し、応募条件と経験の積み方を考えます。
宇宙に関わる仕事の中には、地上で情報システムやネットワークを支える仕事もあります。「宇宙業界未経験」と「IT実務未経験」を分けて、応募要件から次の一歩を決めましょう。
この記事で分かること
- 宇宙に関わる仕事と、宇宙へ行く仕事は同じではない
- JAXAの公式募集には地上のネットワークや情報システムを扱う仕事がある
- 宇宙航空分野の経験が不要でも、IT実務の経験が求められる場合がある
- 憧れの業界名より、担当業務・必須条件・経験を積める求人を照合する
結論:宇宙へ行かなくても、宇宙に関わるITの仕事はある
「宇宙の仕事」と聞くと、宇宙服を着てロケットに乗る姿を想像するかもしれません。では、宇宙飛行士に選ばれなければ、その業界への転職は諦めるしかないのでしょうか。
答えは、仕事内容によります。JAXAのキャリア採用の公式ページには、情報ネットワークやセキュリティに関する職務が掲載されています。こうした仕事を探すときの入口は、宇宙飛行士の選抜要件ではなく、個別求人の担当業務と応募資格です。
ただし、宇宙への関心があるだけで採用条件を満たせるわけではありません。この記事では「宇宙業界未経験」と「IT職種未経験」を分け、第二新卒が今の経験から何を確認すればよいかを整理します。採用情報の確認日は2026年10月3日です。募集終了や条件変更があり得るため、応募前にはリンク先の最新情報を確認してください。
10月4日は世界宇宙週間の始まり
国連の世界宇宙週間の案内によると、2026年の開催期間は10月4日から10日、テーマは「Rocket Revolution」です。10月4日は、1957年に人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた日でもあります。
世界宇宙週間は、宇宙分野の求人応募期限や採用イベントを意味するものではありません。それでも、遠いと思っていた業界の仕事を調べる入口にはできます。「自分も宇宙へ行きたい」を、「自分はどんな業務で宇宙に関わりたいのか」へ置き換える機会です。
公式写真やポスターは、国連の案内ページなどで確認できます。本記事の図解は、応募先と仕事内容を整理するためにNARUが独自に設計したものです。
「宇宙で働く」を、場所・事業・職種に分ける

転職先を探すときは、次の三つを分けると、調べるべき求人が見えてきます。
| 軸 | 自分への問い | 求人で確認するもの |
|---|---|---|
| 場所 | 宇宙へ行くこと自体が希望なのか | 勤務地、出張、異動の範囲 |
| 事業 | 宇宙に関わる製品や活動を支えたいのか | 事業内容、担当するプロジェクト |
| 職種 | システムを作る・運用するなど、何を担いたいのか | 配属先、担当業務、必要な経験 |
会社が宇宙事業を行っていても、募集されているすべての職種が宇宙関連の案件を担当するとは限りません。また、同じIT職でも、ネットワーク運用、業務アプリの開発、利用者支援では日々の仕事が違います。
たとえば「宇宙産業で働きたい」と「自分でコードを書きたい」の両方が希望なら、業界名だけでなく、実際に開発を担当するかを確かめます。職種の整理から始めたい人は、第二新卒のIT/Web転職の全体像も参考にしてください。
公式求人を読むと、地上のIT職が見える
具体例として、JAXAの航空技術部門のネットワーク・セキュリティ職を見ます。研究開発に使うネットワークの整備や運用、防御対策に携わる職務です。宇宙船に搭乗する仕事ではなく、地上の研究活動を情報基盤で支える例として読めます。
さらに、社内情報システムの構築・運用職の過去募集には、システム整備の計画、委託先との調整、技術文書作成なども示されています。こちらは2026年2月11日締め切り・受付終了のページです。現在応募できる求人としては紹介せず、仕事の内容を知る資料として使います。
この二つから分かるのは、「宇宙に関わる組織にも、情報基盤を支える仕事がある」ということです。一方で、宇宙業界全体の求人量や第二新卒の採用率までは分かりません。公式求人の存在を、そのまま「未経験者の採用が増えている」という話に広げないようにします。
「宇宙未経験OK」と「IT未経験OK」は別の条件

JAXAのキャリア採用では、一般の応募資格として、募集職務に応用できる分野での実務経験3年以上などが示されています。宇宙航空分野だけの経験に限定されませんが、個別職務の条件があればそちらが優先されます。
前述のネットワーク・セキュリティ職は、大学卒業以上に加え、情報ネットワークの実務と、セキュリティ対策を主体的に行った経験をそれぞれ3年以上求めています。IT未経験の第二新卒向け求人とは扱えません。
ここで区別したいのは次の四つです。
- 業界経験:宇宙・航空に関わる業務を経験したか
- 職種経験:募集されるIT業務を実際に担当したか
- 学習実績:資格学習や自主制作で何を身につけたか
- 必須条件:学歴、経験の内容と年数などを満たすか
資格や自主制作は能力を説明する資料になっても、求人が求める実務経験を自動的に置き換えるものではありません。反対に、別業界で得たIT実務が応募要件に合う可能性はあります。自分を「第二新卒だから無理」「宇宙未経験だから無理」とまとめて判断せず、条件を一つずつ照合しましょう。
第二新卒は「次の仕事で何を経験するか」まで考える

今は条件が足りなくても、求人を読む意味はあります。将来担当したい仕事が必要とする経験を知り、次の転職先でどんな業務を担うかを考えられるからです。ただし、経験を積めば特定企業に必ず採用されるという保証はありません。
NARUでは、次の照合表を作ることを提案します。
| 希望する担当業務 | 現在説明できる経験 | 次の求人で確認する質問 |
|---|---|---|
| ネットワーク運用 | 障害の切り分けや設定変更などの実務 | 最初に担当する作業と、その後の担当範囲は何か |
| セキュリティ対策 | 対策の実施、点検、改善への関与 | 運用手順だけでなく改善にも関われるか |
| システム開発 | 設計、実装、テストの担当実績 | 配属後に実際に開発するか、決定時期はいつか |
これは職種選びの例であり、宇宙分野への採用を保証する道順ではありません。「エンジニア募集」「宇宙案件あり」といった言葉だけでなく、担当できる業務と配属の決まり方を確認します。具体的な調べ方は、IT企業研究で仕事内容を確かめる方法を参照してください。
学習中なら、取り組んだ課題、使った技術、うまくいかなかった点、改善した点を記録します。ポートフォリオの準備も役立ちます。ただし職務経歴書では、学習で作ったものと、雇用先で担当した実務を明確に分けます。
応募前に確認する三つの質問
宇宙という業界名に惹かれたときほど、応募前には次の三つを文章にしてみてください。
- 自分は、どの事業のどんな仕事に関わりたいのか
- 求人の必須条件を、どの経験で説明できるのか
- 条件が足りない場合、次の仕事で何を経験したいのか
「宇宙が好き」は動機の入口になります。そのうえで、業務への理解と経験を示す必要があります。宇宙飛行士になれなくても、地上で支える仕事はあります。まず公式求人を一つ読み、憧れを具体的な担当業務へ翻訳するところから始めましょう。
出典・確認日
確認日:2026年10月3日。募集状況は公開直前にも再確認します。
よくある質問
宇宙業界のIT職は宇宙飛行士になる必要がありますか?
必要とは限りません。JAXAの公式募集には、地上で情報ネットワークや情報システムを支える職務があります。勤務地と仕事内容を個別に確認しましょう。
宇宙業界未経験ならIT未経験でも応募できますか?
その二つは別の条件です。宇宙航空分野の経験を問わない求人でも、ネットワークやセキュリティの実務経験が必須の場合があります。
第二新卒でもJAXAのキャリア採用に応募できますか?
第二新卒という呼び方だけでは判断できません。一般の応募資格では関連分野の実務経験3年以上などが示され、個別職務に別の条件がある場合はそちらが優先されます。
宇宙業界を目指すため、まず何を準備しますか?
公式求人の担当業務と必須条件を、自分の経験と照合します。条件が足りない場合は、関連する実務を担える求人や学習課題を探し、学習と実務経験を区別して記録しましょう。



