NARU
業界解説

第二新卒のIT転職で企業研究は何を見る?サービス・顧客・収益の調べ方

SHARE
第二新卒のIT転職で企業研究は何を見る?サービス・顧客・収益の調べ方|業界解説記事のアイキャッチ画像

第二新卒がIT企業を調べるときに、サービス、顧客、収益の仕組み、配属職種をどうつなげて確認するかを整理します。

この記事で分かること

  • 企業名の評判より先に、何を誰に提供しているかを公式資料で確認する
  • 製品やサービスの利用者と、契約・支払いをする顧客を分けて考える
  • 収益の仕組みから、自分が応募する職種の役割を仮説として整理する
  • 分からない点は決めつけず、面接で確認する質問に変える
目次タップで開く
  1. 1.結論:サービス・顧客・自分の仕事を一本につなぐ
  2. 2.まず「何を提供する会社か」を公式情報で一文にする
  3. 3.顧客を理解すると、応募職種の役割が見えやすい
  4. 4.「どう収益を得るか」は公開資料の範囲で確認する
  5. 5.企業研究メモを面接の質問に変える
  6. 6.まとめ:分からないことを残すのも企業研究

結論:サービス・顧客・自分の仕事を一本につなぐ

第二新卒のIT転職で企業研究をするなら、会社名の知名度や口コミだけで判断せず、何を提供し、誰が使い、応募職種はその中で何を担当するかを順に確認しましょう。ここで作るのは企業への評価表ではなく、応募する仕事を理解するためのメモです。

IT企業には自社サービスを提供する会社も、顧客から開発を受ける会社もあります。厚生労働省のjob tag「IT・通信の仕事」も、事業の形によって求められるスキルや働き方が異なると説明しています。ただし、会社を一つの名称だけで分類して実際の担当業務まで決めつけることはできません。企業ごとの採用情報で確かめます。

まず「何を提供する会社か」を公式情報で一文にする

IT企業のサービス、顧客、提供の形を確認する3項目

企業サイトの事業紹介を読んだら、製品名を覚える前に次の三点を書き出します。

見るもの 確認する問い 主な資料
サービス 利用者が何をできるようになるか 製品・サービスの公式ページ
顧客 誰が導入を決め、誰が日常的に使うか 導入事例、利用者向けの説明
提供の形 継続利用する製品か、案件ごとに作る仕事か 料金案内、事業紹介、採用ページ

たとえば企業向けの業務ツールなら、導入を決める担当者と日常的に操作する人が違う場合があります。これは特定企業についての事実ではなく、資料を読むときの確認の視点です。サイトに書かれていなければ、分からないまま残します。料金や売上割合も推測で埋めません。

会社全体で複数の事業を行っている場合は、応募先の部署が関わる事業を優先します。「この会社はSaaSだから全社員が開発をする」といった飛躍を避けるためです。

顧客を理解すると、応募職種の役割が見えやすい

ITサービスに関わる開発、営業、サポートの役割を整理した図

同じサービスでも、開発、営業、カスタマーサポート、Web制作では接する相手と成果物が違います。公式の職種紹介や求人票を読み、サービスが顧客に届くまでのどこを担当するのかを確認しましょう。

応募職種 企業研究から考える問い
開発・運用 どの機能やシステムの改善・維持を担当するか
営業 誰の課題を聞き、何を提案するか
サポート 誰からの問い合わせに、どこまで対応するか
Web制作・マーケティング どの顧客接点を作り、何を改善するか

これは一般的な質問の枠組みであり、特定企業の職務内容を断定するものではありません。実際の担当範囲は求人と面接で照合します。IT/Webの職種がまだ定まっていないなら、第二新卒のIT/Web転職の全体像を先に確認すると、比較する軸を作りやすくなります。

「どう収益を得るか」は公開資料の範囲で確認する

収益の仕組みは、顧客との関係が一回限りか、導入後も続くかを考える手がかりになります。ただし、料金ページがあるからといって、会社の売上の大半がその料金によるとは限りません。売上構成が非公開なら推測せず、確認できた事実だけを書きます。

見る順番は、①事業紹介、②製品・サービスの説明、③導入事例、④採用ページです。上場企業などで公開されていれば決算説明資料も参考になります。資料の更新日にも目を通し、古い事例と現在の採用条件を混ぜないようにします。

受託の仕事では、顧客から依頼を受けて設計・開発や制作を進める形があります。厚生労働省のjob tag「システムエンジニア(受託開発)」には、顧客の要望を踏まえる仕事の内容が示されています。この説明は職業の参考であり、応募先の仕事内容そのものではありません。

企業研究メモを面接の質問に変える

企業研究の事実から応募職種の仮説と面接質問を作る3ステップ

調べて分かったことと、分からなかったことを分けると、面接で聞く内容が具体的になります。

  1. 公式資料から確認できた事実を二、三行で記録する。
  2. 応募職種がサービスのどの工程に関わるか、仮説として書く。
  3. 求人票で担当業務と必要な経験を確認する。
  4. 仮説と求人の間に空白があれば、面接で質問する。

例えば「導入事例では既存顧客向けの支援が紹介されています。今回の職種は導入前後のどちらを主に担当しますか」のように、確認した資料と知りたい業務をつなげます。企業サイトに書かれた美点をそのまま復唱するより、自分が働く場面を確かめやすくなります。

評判や口コミを見る場合は、会社の評判を検索するときの注意点も参考になります。面接の質問そのものを準備する段階では、IT/Web転職の面接質問と答え方を確認してください。本記事は企業研究に範囲を絞っています。

まとめ:分からないことを残すのも企業研究

企業研究の目的は、すべてを知ったふりをすることではありません。サービス、顧客、収益の形と応募職種の関係を、確認できた事実と仮説に分けて整理することです。資料で分からない点は、応募を見送る理由と決めつけず、面接で確かめる質問に変えましょう。

参考資料

よくある質問

IT企業の企業研究は何から始めればよいですか?

企業の公式サイトで主なサービスを一つ選び、誰が使い、誰のどんな課題を解くのかを一文で書いてみましょう。その後に導入事例や採用ページを読みます。

企業の売上構成が分からない場合はどうしますか?

公開資料がない場合は割合を推測しません。料金ページや事例などで確認できた事実と、未確認の点を分けて記録し、必要なら面接で尋ねます。

口コミサイトは見なくてよいですか?

補助資料として読むことはできます。ただし、投稿者の部署や時期が自分の応募先と同じとは限りません。事業内容や担当業務は企業の一次資料と面接で確かめます。

企業研究の結果を志望動機にどう使いますか?

サービスの特徴を並べるだけでなく、誰の課題に関心があり、自分の経験をどの業務で活かしたいかを、確認できた事実と結びつけて話します。

SHARE

関連記事