NARU
体験談

資格試験を"保留"にされた話——受けさせてもらえない理由は、実力ではなかった

SHARE

認定試験の基準をクリアしていたのに、4ヶ月間「保留」にされた実体験を書きます。受けさせてもらえない理由が実力ではなく上司の都合だったと分かったとき、僕は初めて「この環境にいて大丈夫なのか」と考え始めました。

NARU Point

試験を受けさせてもらえなかったとき、最初は自分の実力不足だと思いました。でも実際は、上司が同行を面倒がっていただけでした。能力ではなく「上司の都合」でキャリアが止まる——この経験が、僕の転職の出発点です。

この記事で分かること

  • 試験を保留にされたとき、まず自分の実力不足を疑った経緯
  • 4ヶ月間保留にされた顛末(時系列の実体験)
  • 待つべきか動くべきかの判断基準
  • 保留がきっかけで転職を考え始めた話
目次タップで開く
  1. 1.試験を受けさせてもらえないのは自分の実力不足だと思っていた
  2. 2.4ヶ月保留の顛末——僕に起きたことを時系列で話します
  3. 3.待つべきか、動くべきかの判断基準
  4. 4.僕はこれがきっかけで転職を考え始めた
  5. 5.同じ状況の人へ

試験を受けさせてもらえないのは自分の実力不足だと思っていた

結論、試験を受けさせてもらえない理由は、実力不足とは限りません。僕の場合、完全に上司の都合でした。

僕は新卒で大手飲食企業に入社し、現場で働いていました。その会社には、ある点数に達すると次の認定試験を受けられる仕組みがありました。明確な基準があって、クリアすれば試験に進める。僕はそのルールを信じて、日々の業務に取り組んでいました。

点数をクリアしたとき、正直嬉しかったです。「これでやっと次のステップに行ける」と思いました。

ところが、試験の話が一向に進まない。1週間、2週間、1ヶ月——何も動かない。

最初に疑ったのは自分自身でした。「点数はクリアしたけど、他に足りないところがあるのかもしれない」「まだ認められていないのかもしれない」。自分の実力を疑うところから入るのは、ある意味で健全な姿勢だと思います。

でも、問題は別のところにありました。

4ヶ月保留の顛末——僕に起きたことを時系列で話します

Q. 昇進や評価が上司の都合で止まっているとき、どう対処すればいいですか?

まず保留や停滞の理由を上司に確認してください。理由が説明されない、または納得できない場合は、①期限を明確にするよう求める ②人事や別の上司に相談する ③社外のキャリア相談を利用する、の3つのアクションが有効です。

ここからは、実際に起きたことを時系列で書きます。5本のクラスター記事の中で、この記事が最も体験談の濃度が高くなります。

点数クリア(0ヶ月目)

認定試験の受験基準となる点数をクリアしました。制度上は、あとは試験日程を調整して受けるだけ。ルール通りに進めば、ここでスムーズに次のステップへ進めるはずでした。

試験が動かない(1ヶ月目)

点数をクリアしてから1ヶ月経っても、試験の日程が決まりませんでした。上司である部長に聞いても、明確な回答がない。「もう少し待ってくれ」と言われるだけで、理由の説明はありませんでした。

この時点では、「忙しいのかな」「タイミングの問題かな」と思っていました。まだ自分を疑っている段階です。

理由が判明(2ヶ月目)

2ヶ月が経った頃、周囲の情報から保留の理由が見えてきました。

部長が「試験に自分が同行するのが面倒だ」という理由で、保留にしていたのです。

能力の問題ではありませんでした。基準はクリアしていた。制度上は受験資格がある。それなのに、上司個人の都合でキャリアが止まっていた。

正直、最初は信じられませんでした。「そんな理由で?」という気持ちと、「じゃあこの2ヶ月、自分を疑っていたのは何だったのか」という虚しさが同時に来ました。

何も変わらない(3ヶ月目)

理由が分かっても、状況は変わりませんでした。部長の態度は変わらない。試験の日程は決まらない。

このあたりから、感情の質が変わりました。

最初は「自分の実力不足かもしれない」という不安だった。それが「能力ではなく人の都合で止まっている」という事実に変わった。そして3ヶ月目になると、「この環境にいて、自分のキャリアは大丈夫なのか」という、より大きな問いに変わっていきました。

保留にされてから3ヶ月が経った頃、僕は転職活動を始めました。

4ヶ月間、キャリアが止まっていた

最終的に、試験は4ヶ月間保留のままでした。この4ヶ月で僕が学んだのは、「能力を磨いても、それを評価する仕組みが機能していなければ意味がない」ということです。

待つべきか、動くべきかの判断基準

Q. 試験や昇進を保留にされたとき、待つべきか転職すべきかどう判断すればいいですか?

2つの基準で判断できます。①保留の理由が具体的に説明されているか ②解消の期限が示されているか。両方ともNOであれば、その環境で待ち続けることにリスクがあります。

僕の経験だけで「すぐ動くべきだ」とは言いません。状況によっては待つことが正しい判断の場合もあります。

ただ、保留にされたときに確認すべきポイントは2つあると思います。

1. 保留の理由が説明されているか

上司に聞いたとき、具体的な理由が返ってくるかどうか。「あなたの〇〇のスキルがもう少し必要だから」なら、改善の余地がある。「もう少し待ってくれ」だけで理由が出てこないなら、それは説明されていないのと同じです。

僕の場合、理由は「同行が面倒」でした。これは改善しようがありません。

2. 解消の期限が示されているか

「あと3ヶ月後に受けられるようにする」のように、期限が明確かどうか。期限がなければ、いつまで待てばいいのか分からない。終わりの見えない保留は、精神的にかなり消耗します。

この2つを確認した上で、理由が説明されていない、かつ期限も示されていないなら、その環境で待ち続けることにはリスクがあります

もちろん、いきなり転職を決断する必要はありません。まずは自分の状況を整理し、社内で取れるアクション(人事への相談、別の上司への相談)を検討した上で、それでも変わらなければ外に目を向ける、という順番が現実的です。

僕はこれがきっかけで転職を考え始めた

保留にされてから3ヶ月が経った頃、僕は転職活動を始めました。

ただ、すぐにエージェントに登録したわけではありません。その前に、リフレッシュ休暇を使って京都へ行き、少し立ち止まって考える時間を作りました(詳しくはnoteに書いています)。

京都から戻ってきてから、転職エージェント(doda・ワークポート)に登録し、本格的に転職活動を始めました。YouTubeなどで転職活動の情報収集もしましたが、本業に影響が出ないよう配慮しながら進めていました。

振り返ると、試験の保留は「辞めたい」というよりも、「この環境にいて自分のキャリアは大丈夫なのか」という問いのきっかけでした。感情的に辞めたかったのではなく、制度が機能していない環境に留まり続けるリスクを、冷静に考え始めたのがこの時期です。

最終的に僕は約3ヶ月の転職活動を経て、AIO対策を行うIT企業の法人営業に転職しました。

同じ状況の人へ

Q. 資格試験を受けさせてもらえないとき、まず何をすべきですか?

最初にやるべきことは、保留の理由を上司に直接確認することです。その上で、理由が個人の能力に関するものか、上司や組織の都合によるものかを見極めてください。後者であれば、自分を責める必要はありません。

資格試験や昇進を保留にされて、モヤモヤしている人がいたら、まず1つだけやってほしいことがあります。

保留の理由を、上司に直接聞いてください。

「何が足りないのか教えてほしい」「いつ頃受けられるか見通しを教えてほしい」——この2つを聞くだけで、状況がかなり整理されます。

理由が自分の能力に関するものであれば、改善のしようがあります。でも、上司の都合や組織の事情であれば、それはあなたの問題ではありません。自分を責め続ける必要はないです。

僕と同じように評価に納得がいかない状況や、昇進が上司の主観で止まっている状況にいる方は、あわせて読んでみてください。

転職エージェントに相談することで、自分の市場価値を客観的に知ることもできます。僕が実際に使ったエージェントの比較記事も参考にしてみてください。

よくある質問

資格試験を保留にされるのは労働問題にあたりますか?

一般的に、社内の認定試験や昇進試験を受けさせないこと自体は、法令違反に直接該当するケースは多くありません。ただし、それが特定の個人を狙った嫌がらせや不当な扱いに該当する場合は、パワーハラスメントとして問題になる可能性があります。まずは保留の理由を書面で確認し、記録を残すことが重要です。

試験を保留にしている上司に直接抗議すべきですか?

「抗議」よりも「確認」の姿勢をおすすめします。「試験の予定はいつ頃になりそうですか?」「自分に不足している点があれば教えてください」という形で、感情ではなく事実ベースで聞くのが効果的です。対決姿勢は関係を悪化させるリスクがあるため、まずは状況を正確に把握することを優先してください。

直属の上司以外(人事や別の上司)に相談すべきですか?

直属の上司に確認しても明確な回答が得られない場合は、人事部門やさらに上の上司に相談する選択肢があります。社内に相談窓口があれば活用してください。また、社外の視点が欲しい場合は、転職エージェントに現状を話すことで、自分の市場価値を客観的に把握することもできます。

SHARE

関連記事