未経験エンジニアのポートフォリオは教材どおりでもいい?ガンプラから考える「制作実績」
説明書どおりにガンプラを完成させたら、設計もできると言える?ホビーショーを入口に、教材どおりのWebアプリをポートフォリオへ載せる際の公開条件、自分の変更、検証結果の伝え方を整理します。

完成させることは学習の一歩です。応募時には『何ができたか』に加えて、借りた部分、自分で決めた部分、まだ説明できない部分を分けて見せましょう。
この記事で分かること
- 教材作品は公開条件を確認し、教材由来であることと自分の担当範囲を明記する
- 完成画面だけでなく、自分で変えた理由と動作を確認した結果を示す
- オリジナリティは珍しい題材だけでなく、使う人の課題と改善内容から考える
- 作品数や見た目で採用結果を保証せず、応募先の提出条件に合わせる
教材どおりの作品は出自と自分の担当範囲を示す
説明書を見てガンプラを完成させた。パーツも余らず、見た目もきれい。では「このロボットを自分で設計しました」と履歴書に書けるでしょうか。
完成させることと、設計したことは違います。未経験エンジニアのポートフォリオでも、教材を追って動くWebアプリを作ったことと、課題を考えて自分で設計・実装したことを分けると、自分の学習状況を説明しやすくなります。
教材作品を応募資料に使うなら、まず教材・素材・コードの公開条件と、応募先の提出条件を確認しましょう。そのうえで「教材由来の学習作品」「自分で変更した範囲」「確認した動作」を明記するのがこの記事の提案です。教材作品だから一律に落ちる、改造すれば必ず受かる、という判定はできません。
職種別に何を準備するかは、第二新卒のIT/Web転職に必要なポートフォリオに整理しています。本記事は、エンジニア志望者が教材から作った作品をどう提出するかに絞ります。
今日のホビーショーから「完成」と「設計」を分けて考える
第64回全日本模型ホビーショーの一般公開日は、2026年10月3日・4日。主催者の公式サイトでは、プラモデル・ラジコン模型・鉄道模型などの製品見本市と案内されています。全日本模型ホビーショー公式サイト
模型には説明書どおりに組み立てる楽しさも、自分で塗装や改造を考える楽しさもあります。それぞれの価値を、設計経験という別の言葉へ勝手に置き換えないことが大切です。
ここでの比較は編集上の比喩です。模型制作の腕前から、プログラミングの適性や採用結果を判断するものではありません。「作ることが好き」という入口から、ソフトウェアについて自分が説明できる範囲を探すために使います。
公式の開催風景・案内画像も確認しましたが、製品やキャラクターなど第三者の権利と転載条件を確認できていないため、本記事では公式ページへのリンクと独自図解で紹介します。
教材作品と自分の変更を一つの実績に混ぜない

教材を最後まで進めたことを隠す必要はありません。ただ、見た人が「全部をゼロから考えた作品」と受け取る説明は避けたいところです。出自と担当範囲を並べて記載します。
| 部分 | 記載例 | 分かること |
|---|---|---|
| 教材の範囲 | タスクの登録・一覧表示は教材に沿って実装 | 学習元と元の機能 |
| 自分の変更 | 重複入力に気づき、入力時の確認を追加 | 自分で決めた問題と変更 |
| 確認した動作 | 同じ内容の登録、空欄、画面再読込で確認 | 実際に試した範囲 |
| 残る課題 | 複数利用者での同時更新は未検証 | 説明できる範囲の限界 |
表は架空の学習例です。実際に行っていない変更や検証結果をコピーして実績にしないでください。教材を一度写しただけなら、その状態を記載して、次の変更を計画します。
共同制作の場合は他の人が担当した部分を、AIで補助した場合は自分が確認・修正した部分を整理しましょう。生成されたコードが動いたことと、自分が仕組みを説明できることも分けて扱います。
オリジナリティは珍しいサービス名より「変更した理由」
「教材にあるToDoアプリでは弱いから、誰も作っていない題材を探そう」。題材を変えるだけで独自性を出そうとすると、名前や色の変更に時間を使ってしまいます。
この記事では、自分が使ったときの不便を一つ選び、変更理由と結果を残す方法を提案します。全く新しい市場を見つける必要はありません。何を変えるかを自分で判断する工程を、説明できる形にします。

たとえば架空の模型制作メモなら、次のように課題を設定できます。
- 塗装の色番号を後から探せないため、材料名で絞り込めるようにする
- 入力を途中でやめると内容が消えるため、下書きの保存を考える
- スマートフォンで写真が見づらいため、表示幅と読み順を調整する
これらは制作案で、利用者から実際に要望があったという事実ではありません。自分の課題なのか、誰かに聞いた課題なのか、仮説なのかを記載しましょう。
そのうえで、変更前に何が起き、変更後にどうなったかを確かめます。「使いやすくなった」とだけ書くより、入力をやめて開き直した結果や、確認した画面サイズを具体的に記録する方が、検証内容を伝えられます。まだ検証していないなら、改善案として区別します。
作品の説明には学習元と変更内容を書く
教材を基にした作品は、完成画面だけを見せても、教材に含まれていた機能と自分で追加した機能を区別できません。応募先に自分の取り組みを説明するため、作品と一緒に、学習元・変更内容・確認した動作をまとめましょう。
説明を載せる場所は、ポートフォリオサイトの作品紹介ページ、PDFの作品資料、GitHubのREADMEなどから、応募先の指定に合わせて選びます。
以下は、提出形式にかかわらず作品の説明を整理するためのNARU独自の記載例です。採用企業共通の必須書式ではありません。
学習元:教材名・参照URL
作品の位置づけ:教材を基にした自主制作。実務案件ではない
教材の範囲:元からある機能・構成
自分の変更:変更内容、理由、自分で書いた範囲
動かし方:必要な環境、実行手順、確認できる画面
検証:試した操作、確認した結果、未検証の点
利用条件:コード・画像・データの出典と公開条件
公開前に教材の規約や各素材・コードのライセンスを確認してください。教材を購入したことだけで、教材一式をそのまま再配布できるとは判断できません。条件が不明なら、Web上で公開したり応募資料として提出したりする前に提供元へ確認し、応募先には提出方法を相談します。
ログイン情報、APIキー、個人情報、前職の社内資料が公開物へ混ざらないかも確認します。模型を題材にしても、実在製品の写真やキャラクター画像を無条件に転載せず、自分の文章と利用条件を確認できる素材で構成しましょう。
面接では「借りた・変えた・確かめた」の順で話す

面接で作品を説明するときは、完成画面の紹介だけで終わらず、自分の判断を一つ取り出します。
この作品は教材のタスク管理アプリを基にしています。登録と一覧の機能は教材に沿って作りました。使ってみると空欄でも登録できたため、自分で入力の確認を追加しました。空欄と通常入力で試し、画面上の結果を記録しています。複数利用者での動作はまだ検証できていません。
これは架空の説明例です。例に合わせて実績を作るのではなく、自分が行った内容へ置き換えてください。質問を受けて分からない部分があれば、教材を参照して作った範囲と、まだ理解できていない点を分けて伝えます。
作品の評価基準や提出の要否は応募先によって確認が必要です。作品の説明を整えるだけで通過を保証せず、募集要項で求められている技術や提出形式に合わせましょう。第二新卒のIT転職面接の準備も併せて整理できます。
最初の一歩は、完成した作品の説明を直すこと
教材作品から抜け出すために、大規模なサービスを新しく作り直すことだけが選択肢ではありません。まず今ある作品で、借りた部分、自分で変えた部分、実際に確認した結果を記録しましょう。
説明してみて、自分の判断がまだないと分かったら、使ったときの不便を一つ選ぶ。動作の仕組みが分からなければ、その部分を小さく切り出して確認する。この手順は学習計画の提案で、一定の日数で転職できるという約束ではありません。
ガンプラを説明書どおりに完成させる楽しさと、自分で設計する力は別。ポートフォリオでも、完成させた学習を出発点にしながら、自分の判断を少しずつ説明できる資料にしていきましょう。
参考資料
一次情報は2026年10月4日に確認しました。模型と制作実績の比較、チェック表、変更案、面接文面はNARUの編集上の解釈・架空例です。Xの順位や反応数を需要の実測として扱っていません。
よくある質問
チュートリアルをそのまま作った作品は提出してもよいですか?
教材の公開・再配布条件と応募先の提出条件を確認することが先です。提出できる場合も、教材由来の学習作品と明記し、自分の変更や理解した範囲を説明しましょう。自作の実務実績として扱わないでください。
ポートフォリオにオリジナリティがないと落ちますか?
作品の独自性だけで選考結果を断定できません。応募職種や企業の条件を確認し、自分で判断した点、実装できる点、まだ学習中の点を説明できるようにします。
AIにコードを書いてもらった部分はどう説明しますか?
補助に使った範囲と、自分で確認・修正した範囲を分けます。動作や設計を説明できない部分まで、自分で実装できると主張しないようにしましょう。



